2023年の秋、縁覚寺では新たに樹木葬墓地を開設することになりました。
岐阜県内の樹木葬墓地は、近年増加傾向にありますが、まだまだ数えるほどしかありません。
大垣市の樹木葬墓地には、ほぼ選択肢がない状況です。
今後、縁覚寺の樹木葬墓地が、岐阜・大垣で樹木葬を探されている方のお役に立てればと思っています。
というわけで、我々は皆さんに樹木葬を提案していく立場となりました。
当然、「樹木葬とはなんなのか?」「どのような方に適しているのか?」など色々と思いを巡らせましたので、前々回投稿した記事から3回にわたり、あれこれ私見をまとめています。
今回は3回目、最後の投稿です。
樹木葬の「里山型」と「庭園型」
前回の記事では少し人里離れたところにあり、木々に囲まれた場所に納骨するタイプの樹木葬について、2つの具体的サービスを例にあげながら紹介しました。
それらのように山間部に立地しているタイプの樹木葬のことを里山型樹木葬と呼ぶことがあるそうです。
一方、里山型樹木葬に対して、市街地に立地しているタイプの樹木葬墓地は庭園型樹木葬と呼ばれることがあります。
山間部に立地するお寺の境内地にある樹木葬などは、どちらの特徴を併せ持つ場合もありますので、厳密に二分できるものではありませんが、ある程度どちら寄りかという分類はできるのではないかと思います。
樹木葬に興味を持たれた場合は、自然豊かな山間部の①里山型樹木葬か、市街地の②庭園型樹木葬か、どちらがお好みかという軸で検討されると良いかもしれません。
もう一つ、検討材料をあげるとすれば、Ⓐお骨を器に収めず土に還すタイプか、Ⓑ個人やご家族ごとにお骨壷に入れて納骨するタイプかという軸でしょう。
里山型樹木葬=土に還すタイプ、庭園型=骨壷タイプと思いがちですが、全国の樹木葬を調べてみると必ずしもそうとは言えないようです。
したがって、国内の樹木葬墓地はこの2×2の4つの区分に分類することができ、大半の樹木葬はこれら4種類のいずれかに位置付けられるはずです。
Ⓐ土に還す | Ⓑお骨壷に納骨 | |
①里山型 | ||
②庭園型 | 縁覚寺の樹木葬 |
それぞれのメリット・デメリットについて、ここでは触れませんが、樹木葬墓地を検討される場合は、この4つの区分のうちどれがお好みに合うかということを検討されると良いのではないかと思います。
ちなみに縁覚寺の樹木葬墓地は庭園型です。
そして、お骨の収め方はお骨壷に入れた上で、ご家族など縁のある方ごとに筒状の納骨室に収めていただく形式です。
岐阜・大垣の樹木葬墓地はどんなタイプが選べる?
2023年9月の時点でインターネット検索した範囲では、岐阜県内にはいくつか樹木葬墓地があるようです。
そのほとんどがお寺の境内地にある庭園型と言えそうですが、お寺が市街地から離れた場所に立地しているところもあるため、里山型の雰囲気を感じられるところもあるように思います。
自然豊かな場所を好まれる方には、そのような場所にある樹木葬墓地がとても良い選択肢になるのではないでしょうか。
お骨の収め方は土に還すタイプ、お骨壷に収めるタイプ、いずれのタイプも選べるところなど様々なようです。
一方、大垣市内では、まだ樹木葬の選択肢はなく、当寺が先駆けとなりそうです。
家族のあり方や生き方が多様化している今、死後の埋葬や納骨のあり方も多様化して然るべきです。
従来のお墓、納骨堂、樹木葬など、地域の皆さんそれぞれの希望に寄り添う選択肢を用意するため、近隣の他のお寺とも情報交換をしながら、縁覚寺としてできるご提案を考えていきたいと思っています。
是非、皆様のご意見も聞かせてください。
それでは、3回にわたって樹木葬墓地に関する記事を書いてみました。
私の説明はあくまでも一つの考え方、分類の仕方ですが、樹木葬墓地を検討される皆さんのお役に立てばと願っております。
ではまた次のご縁がありましたら。
縁覚寺の樹木葬墓地についてはこちらから
ぎふ大垣樹木葬
https://www.im-jumokuso.com/place/8846